◆megumi’s blog◆

クラリネット奏者 伊藤めぐみの気ままなブログ。 HP→http://clarit.omegumi.com/

cinq semaines

すっかりご無沙汰になっていまいました。お元気ですか?
日記って、一度途切れてしまうとなかなか再開しにくいものですね…。かれこれ、5週間が経ってしまいました。
この間一体何をしていたのかというと、実は私、日本にいました。
3月の大地震の影響で私の予定も随分変わってしまい、結局帰国日を3月下旬から4月中旬に変更し、再渡仏日は色々考えた結果、5月中旬まで延ばすことにしました。これはビザの事情によるところが大きいです。
さて、そんなわけで、4月は約2週間東京に戻り、大学院の修了証を受け取りに行ったり、楽器の調整に行ったり、先生に会いに行ったり、久々Quintet輪彩のメンバーの日本組に会ったりしました。コンサートにもいくつか聴きに行きましたが、どこにいっても友達、先輩後輩、知り合いにたくさん会えて、すごく嬉しかったです。また、余震や放射能の事も日本に入る時は相当心配だったのですが、あまりにみんなが普通に暮らしているので正直かなり驚きました。安心したというより、フランスにいた時の心情とギャップがありすぎてしばらくは複雑な気持ちが続いていたのを覚えています。
5月のゴールデンウィークからは名古屋に帰る予定だったのですが、帰る予定の前日の夜に祖母が倒れてしまいました。すぐに飛んで帰ったのですが、病院で祖母は数日間眠ったまま過ごし、苦しむことなく家族親戚に見守られながら息を引き取りました。
祖父の葬式の時にかなり取り乱してしまったので今回は出来るだけ冷静でいようと努めていましたが、やはり、だめですね。
もう随分泣きました。
祖母の葬式後は渡仏日までほとんど祖母の家にいて、家の手伝い等をしていました。世代が変わるというのはどういうことか、この歳になってやっと分かってきた気がします。孫はただ悲しむだけでもいいですが、息子娘は悲しむ暇がない程事務的な手続きに追われていて、それを間近で見ていました。人間は一人では生きていけない、特に生まれるときと死ぬときは他人が手続きをしているのだと気付かされました。
そして、先週。名古屋の実家へ戻った後一日で荷造りをしてパリに飛んできました。
こうやってまとめてみると本当にあっというまの日本滞在でした。だけど、その間に沢山の人との触れ合いがあり、会話があり、ドラマがありました。書ききれない事も沢山ありますが、とにかく濃い5週間でした。

これからまたパリでの生活が始まります。この日記もぼちぼち書いていけたらいいなと思っているので、どうぞ気長にお付き合いください。

写真は芸大の送別会&新歓パーティーの時に頂いたカワイイお花です。もう日本での学生生活は終わってしまいました。これからの道、は大体決まっていますが、もう少し具体的な事をパリ滞在の間にじっくり考えたいと思います。さて、頑張るぞ!