◆megumi’s blog◆

クラリネット奏者 伊藤めぐみの気ままなブログ。 HP→http://clarit.omegumi.com/

les nouveaux becs et ligatures,,,

地震の事ばかり考えてしまいますが、パリの生活ブログに戻していこうと思います。

実は、3月最初にVandorenに行った時、新しいマウスピースとリガチャーの話を聞きました。
その時すぐ試奏したかったのですが、もうすぐ閉店するからといって吹かせてもらえず。その後もずっとごたごた色々あってお店に行けず…今日ようやく午後いっぱい時間が作れたので午後イチでVandorenに行き試奏してきました。
(行った事のある方はご存じでしょうが、あの店は開店時間がとても短いのです…さすがフランス。。。)

新製品はマウスピース2種類とリガチャーリガチャーは材質の違いで4種類あります。
下に敷いてあるのはお店に置いてあるパンフレットです。
マウスピースは「CL4」と「CL5」と名前がついています。リガチャーは「M|O」という名前が付いていますが、読み方はどう読むのか…今はまだle nouveau bec「新しいマウスピース」, la nouvelle ligature「新しいリガチャー」と言えば分かります。

少し画像がブレてしまいましたが…。従来のマウスピースよりリガチャーを取り付ける部分の胴体の幅が変わっています。
例えばこれにボナードのリガチャーを取り付けると、上のネジのほうがふがふがになってしまい、使えません。
なのでCL4、CL5を使う際は、このM|Oリガチャーを使うか、あるいは革製等の柔らかいリガチャーを使う事になります。
リガチャーNoir,Finition Etain, Argenté, Plaqué orの4種類あるのですが、ここVandorenでもFinition EtainとPlaqué orは在庫がないと言われてしまいました。4月に入れば新たに入荷するそうです。

さて、肝心の吹き心地ですが、ここからは超個人的な感想でいきます…(笑)
先に私の今の仕掛けを簡単に述べておくと、マウスピースはB40 13、リガチャーはボナードノーマル、リードはV12の3半の組み合わせです。

CL4とCL5で比べると、違いは明らかで、まず開きはCL5の方が開きは広く、どちらかといえば今の自分のマウスピースに近いと思いました。
CL4は5RVライヤーに近く(お店の人も言っていた)音色が明るく、華やかな感じがします。コントロールが非常に楽でした。
どちらも非常に息が入りやすく、吹き心地がとても良かったので、どちらか気に入ったのがあれば購入してしばらく試してみたいです。マウスピースは今回3つずつ出してもらいましたが、やはり同じCL5、CL4の中でもかなり違いがあるので、よくよく選定をしなければいけません。

リガチャーは特に驚く事はないですが、実は自分自身、以前からクラのオプティマリガチャーの金があればいいのに、なんて思っていたので、写真を見た時点でなんだか嬉しくなっていました(笑)材質は従来のマスターズリガチャーと一緒なので一本締めで取り付けが少し楽になったくらいであとはそんなに変わらない気がします。

ちなみに、値段も聞きましたが、新製品だからか、ちょっと高めです。(2011年3月時点です。)
マウスピース個体で115€、リガチャーNoir,Finition Etain共に41.10€、 Argenté50.60€, Plaqué orは79.35€でした。
ただし、マウスピースとリガチャーを一緒に購入した場合、とってもお買い得になります。
選んだリガチャーによって値段が変わりますが、
Noir,Finition Etainは共に140€,、Argentéは149€、 Plaqué orは175€です。
マウスピースの値段が変わらないとすれば、リガチャーがそれぞれ16〜19€程得することになります。
マウスピース買うならリガチャーも一緒ですね…これは。

日本にはまだ入荷されてないと聞きましたが、多分すぐに輸入されるのではないでしょうか。
こちらのクラ吹き達もプロアマ問わず興味深々ですが、日本のクラ界にもどのような反響が起こるのか楽しみです。


あと、さらに付けたしですが、先日パリで買ったリード、内容は同じですが、リード一枚一枚にコード番号が付けられていました。
箱の中に各国語で説明された紙が入っており、それによると、これはVandoren社の製品かどうかを見分ける為の真贋コードらしいです。ネット上で確認する事ができます。最近日本でリード買っていなかったので…これは最新の事なのかはちょっと分からないんですが…。

以上、クラリネットに関するレポートでした☆