◆megumi’s blog◆

クラリネット奏者 伊藤めぐみの気ままなブログ。 HP→http://clarit.omegumi.com/

Cet été

大変、ご無沙汰しています。
帰国前に日記を書く余裕もなく、また帰国後に写真をアップする時間もなく…。
気づいたら夏の思い出を書く前に9月に入ってしまいました。皆さまお元気ですか?

伊藤めぐみ、この夏、完全帰国致しました。

最後の夏は、約2週間ほどパリを飛び出して、イタリア・スイス旅行+フランスの講習会に行っていました。
イタリアは実は今回が初めてで、イタリア語の会話に囲まれた時、フランスに留学した当初の事をまざまざと思い出しました。聞くもの見るもの何もかもが目新しくて、パリではもう慣れてしまっていた「刺激」を久々に感じました。
スイスも、イタリア語圏の小さな町を訪れたのですが、ここに写真を載せ出したらキリがないほどの美しい景色を堪能しました。

厳選して一枚だけ。実際は写真で見るよりもっと鮮やかで、雄大で、美しいです。…また旅行で是非訪れたい町です。

そして、スイスからミラノ経由でフランス入りし、アルプスに近い標高1850mの場所で、音楽の講習会に参加しました。
この講習会を選んだ理由は、講師が私の先生、ジェローム・ジュリアン=ラフェリエールだからです。最後にこの講習会でレッスンを受けて日本に完全帰国する、これは、春から決めていた事でした。日本では特に有名な講習会なので、予想通り受講生はどのクラスも日本人が多く見られましたが、これから留学生活を始める人、留学のきっかけを探しに日本からはるばるやって来た人、海外の雰囲気を知る為に初めて日本を飛び出した高校生達…など、様々な世代が集まり、情報交換や出会いを広げるきっかけの場となりました。
コンクールや受験の為に世界各地から強者が集まったレヴェルの高い講習会も刺激があっていいですが、今回は留学の経験を後輩達にアドヴァイスをしたり、通訳のお手伝いをしたり、先生と二人きりでレストランに行きたくさん話し合ったり、みんなでワイワイしたり…かけがえのない貴重な講習会となりました。

レッスン会場に隣接するホテルのテラスから。ロープウェイで山頂まで登るとモンブランを眺める事が出来ます。

講習会が終わりパリに戻ってきてからは、もう大忙し。部屋を片付け、大家さんに挨拶したり友人に持って帰れないものを譲ったり、荷物を送ったりまとめたり…。それでもなかなか「完全帰国する」という実感は薄かったのですが、パリの銀行口座を閉める手続きを終えた時、ついにいよいよか…、と感じるようになりました。
今回も大韓航空で名古屋に到着し、実家に一晩泊った後はすぐ翌日家を出て、東京へ。渋谷での演奏会、9月のリサイタルの打ち合わせ、諸手続など等、友人の家に散々お世話になりながら、なんとか用事をこなしていきました。
先週は東京→名古屋→東京→名古屋。。。だけど、やっと少しずつ落ち着いてきて、ようやく名古屋のリサイタルに向けて集中できる環境になってきました。

少し前にホームページの演奏会情報を更新しましたが、この度、久々に地元名古屋にて演奏会を開催させて頂く事になりました。
チラシはこちらをご覧ください。
チラシを一目見ても断然分かるように、フランスの色彩感溢れるプログラムとなっています。
大学の時から苦楽を共に歩んできた友人とのデュオリサイタルです。私にとっては帰国記念リサイタルでもあり、大学院や留学という学生の身分を卒業した社会人(?)最初の一歩となる演奏会です。フランス留学の思い出と経験と感謝のありったけの気持ちを込めて演奏したいと思います。
名古屋にいる方、名古屋にちょうどいらっしゃる方、そしてお時間ある方、是非演奏会にいらしてください。お待ちしています。